健康

飛蚊症の治し方と原因!網膜剥離になりやすい症状とは?

視界の中にぼやっとした透明の糸くずのようなものや点が見えて、目を動かすとそれも同時についてくる・・・。これって何かの病気なのかな?はい。これは飛蚊症という病気なのです。なおちゃんは小学校高学年だったか中学1年生だったかはっきり覚えていないのですが、子供の頃から飛蚊症の症状があります。

親にスーパーファミコンを買ってもらって一日中テレビでゲームをやりこんで目を酷使してしまい、急激に視力が低下(2.0から0.5に悪化)した時期があったのですが、飛蚊症になった時期と同じだったので何か関係があるのかもしれません。

いきなり病名を出してしまいましたが、飛蚊症とは一体なんなのでしょうか。まず目の構造と原因、見え方を説明します。

 

目の構造

目の空気に触れている部分、ちょっと出っ張った部分を角膜といいます。角膜はコンタクトレンズが密着する部分です。その奥に目の中に入る光の量を調節する虹彩と瞳孔があり、さらにその奥にはピントを合わせる機能を持つ水晶体があります。そして中心部分にあるのが飛蚊症の原因となる硝子体という組織です。

目の中の大部分を占めているのが硝子体という器官で、ここには透明なゼリー状のどろっとした液体が入っています。ガラス体ともいって、コラーゲンというタンパク質でできています。ゲル状のガラス体は眼球の形を保つ役割があるとともに、目にボールがぶつかったとき等、衝撃が加わったときに眼球が損傷あるいは破裂しないように外力を分散させる役割もあります。

 

さて、この硝子体という組織を構成するコラーゲンですが、加齢とともに繊維質と水分が分離してしまい、目の中のにごりの原因となってしまうのです。これは加齢によるものなので避けようのない変化で、目薬などでにごりを綺麗にしようとしてもできないのです。また、近視が強ければ強いほど、にごりは発生しやすくなります。瞳孔から入ってきた光は必ず硝子体を通過してから網膜(視神経)に到達するため、この繊維質が影になって投影されてしまいますので、これが飛蚊症の原因となるのです。

活性酸素が原因

硝子体のタンパク質が濁ってしまう原因は、紫外線によって発生した活性酸素です。10代など若いときには活性酸素を分解する酵素が十分あるので目の中に繊維クズが発生するケースは少ないのですが、老化にともなって酵素の量が少なくなり、繊維組織が少しずつ崩れていってしまいます。

 

ですから、学生時代や20代のうちに生理的飛蚊症になってしまう人は比較的少なく、30代以降になると増加しはじめるという特徴があります。ただし、なおちゃんのように強度近視の人や網膜剥離になりかけている人、既になっている人は生理的飛蚊症の症状が出やすいです。網膜剥離になりやすい症状は、一瞬稲妻が見えたり、黒っぽい色の浮遊物が一気に増えたり、霧がかかったような見え方です。

ストレスも原因に

ストレスも活性酸素を増やして飛蚊症の原因になります。人間の体は、ストレスを感じると副腎皮質ホルモンというホルモンを分泌して、イライラを和らげるようにできています。しかし、副腎皮質ホルモンを産生するときに活性酸素も同時に発生してしまうため、目の病気になりやすくなってしまうのです。

 

しかも、ストレスを和らげるために体内のビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCは抗酸化力が強く、普段は活性酸素を中和するための量が十分あるのですが、ストレスを受けるとビタミンCが減ってしまい、活性酸素を十分に分解させるだけの量が行き渡らなくなってしまいます。そうすると、硝子体の中に存在している繊維クズが増えてしまいます。これがストレスが飛蚊症の原因となるメカニズムです。

症状がひどい人は数が増えすぎてこれがさらにストレスとなり、頭痛もしたりして悪循環に陥るケースもあります。加齢にともなって数が増えたという人はかなり多いです。あまりに悪化したり気になるようでしたら、下記のレーザー治療をオススメします。

 

どんな見え方?

飛蚊症の見え方は人それぞれで決まった形というのはありませんが、よく挙げられるのが糸くず状、点状、虫のような形の3種類です。ほかには、カーテン状、くさり状、クラゲのような形などが多いです。これらが目の前をプカプカ浮かぶ浮遊物のような見え方をします。視線を動かしても一緒についてきて、まばたきをしても目をグルグル動かしてもなお消えませんが、暗いところではほとんど見えなくなります

見え方としては通常、透明か糸くずの周りが少しだけ明るく見えるか灰色がかっている、もしくは黒っぽい色(真っ黒ではない)か灰色の浮遊物として認識されます。もし色が真っ黒であったり、光がピカピカ見える(一瞬または数秒間)場合、視線を動かしても影が移動しない場合は、重大な目の病気(眼病)である可能性が高いので、すぐに眼科を受診して下さい。

 

飛蚊症の原因が、硝子体出血、ぶどう膜炎、後部硝子体剥離、光視症などの病気である可能性があります。ちなみに、飛蚊症と白内障は関係ない病気です。飛蚊症になったから白内障になりやすくなるといったことはありません。

飛蚊症の症状が片目だけに現れるときの原因も、両目に現れるときと同じ原因のことがほとんどです。しかしながら、ここ数日中に急に片目だけ数が増えたときや視界を遮るほど糸くずや点が大きくなっている(増悪傾向)の場合は、網膜裂孔や網膜剥離、眼底出血といった眼病の可能性が高いため、痛みやかゆみがなくてもすぐに眼科を受診して下さい。

 

飛蚊症の治し方

生理的飛蚊症の治し方を医師に聞いてもそんな方法はありませんと言われることも多いですが、実際に自然治癒した方も多数います。目を手術して飛蚊症を治療する以外に、自分で治す方法をお教えしましょう。それは、食生活を改善して目の健康を取り戻すという治し方です。

具体的には、抗酸化作用のあるルテインやアスタキサンチン、ポリフェノール、目に良いとされるβカロテン(ビタミンA)を多く含む食品を食べることです。食品名を挙げると、ほうれん草、しゃけ、ゴマ、ニンジン、ピーマン、いくらなどです。これらの食品は眼病だけでなく、生活習慣病(糖尿病や高血圧など)にも効果があります。

 

もし、これらの食べ物を食事に取り入れることが難しいという場合や忙しい人は、サプリメントを摂取するのも良い方法です。実際になおちゃんはDHCのマルチビタミンというサプリやルテイン、アスタキサンチン、ポリフェノールというサプリを毎日飲んでいたら、飛蚊症がほとんど気にならなくなりました。改善したと言っていいでしょう。ビタミンにはいろいろな種類がありますが、マルチビタミンというのを飲んでおけば十分に効果があります。

そしてストレスを感じたら適度な運動やストレス発散をすること、目に紫外線を浴びすぎないようにすることも重要です。特に夏場は紫外線が多いので、外出するときには紫外線をカットするサングラスをかけるのも対策の一つです。

 

レーザーによる治療

飛蚊症の治療は、現在ではレーザーによる硝子体の繊維質の破壊(粉砕)が主流となっています。今まではレーザー治療を行える施設が欧米にしかなかったことから、わざわざ飛行機に乗って欧米まで治療を受けに行く必要がありました。しかし近年では日本にもウルトラQオフサルミックYAGレーザーなど最新型の装置が輸入され、気軽に飛蚊症の治療を受けることが可能となっています。

ただし、レーザーによる治療は都市部にあるクリニックでしかできないことがほとんどで、治療費は保険の適用とならないため、自由診療の扱いで全額自己負担となります。治療費の目安は、片目で10万円、両目で20万円です。レーザー治療を受けても、30年後ぐらいには症状が再発するケースが多いため、2回目の治療費は安く設定されているクリニックが多いです。ちなみに、2回目の治療費の目安は、片目5万円、両目で10万円前後となります。

 

治療の流れとしては、まずレーザー治療の適応となるかの検査からはじまります。硝子体の中に存在しているシワや濁りがあまりに水晶体に近いと治療が受けられないことがあります。問題がなければ、瞳孔をひらく点眼薬と点眼麻酔剤をさします。(この点眼薬の効果は5時間程度持続しますので、太陽光や車のライトが眩しく感じられます。当日は車の運転は危険ですので、電車やタクシーなどで移動しましょう。)

その後診察を行い、治療に入ります。治療時間はクリニックによって少し異なりますが、20分から30分程度で終了します。その後、30分程度安静にしたのち、眼圧検査を行い、帰宅となります。

 

なおちゃんは治療中に録画した動画を見てみましたが、「バチッ!バチッ!」という音とともにレーザー光が目の中の白いシワを散らしていくのが確認できました。眼科医の説明によると、繊維質を分散させているだけだということでしたが、動画を見る限り、レーザー光を当てるたびに濁りが綺麗に消えていっているような印象を受けました

治療費が両目で20万円と高いのがネックですが、30分で飛蚊症の症状が軽くなるんだったら受ける価値はあるし、手術なしで視界がクリアになるならむしろ安いもんじゃないかとも思えます。このレーザー光については、欧米の試験で安全性が確立されていますので、安心できます。なおちゃんは40歳から50歳になって、もし症状が悪化するようであれば、この治療を受ける予定です。

 

飛蚊症と網膜剥離

加齢にともなって硝子体の組織がゲル状と液体に分かれることは既に説明しましたが、このときに視神経のある奥側から硝子体が離れるのですが、これを後部硝子体剥離といいます。後部硝子体剥離が発生するときに、硝子体と網膜の間に癒着の強い部分があると裂孔(網膜裂孔)ができ、そこから硝子体の液体成分が神経網膜の裏側に流れ出してしまいます。

そして光を感じ取る網膜が網膜色素上皮から剥がれてしまうことを網膜剥離(Retinal Detachment)といいます。網膜裂孔が悪化すると、網膜剥離になるということです。上記の種類は裂孔原性網膜剥離というものですが、ほかにも黄斑円孔網膜剥離、漿液性網膜剥離、牽引性網膜剥離という分類があります。

 

なぜ網膜剥離の話をしたかというと、網膜剥離の初期症状として、視界を黒っぽいものがちらつく飛蚊症の症状が現れることがあるからです。生理的飛蚊症であれば経過観察で問題ないのですが、網膜剥離であれば出来る限り早めの治療が必要です。網膜光凝固術であれば、健康保険適応で3割負担の方なら、治療費は3万円が目安です。散瞳薬の効果があるうちは視力が一時的に落ちますが、しばらくすれば回復しますし入院する必要はありません。

強度近視の人は眼病に注意

近視にはいろいろな種類があり、屈折度(ジオプトリ―:D)によって判定します。-3.0D以下の弱度近視、-3.1Dから-6.0Dの中等度近視、-6.1Dから-10.0D以下の強度近視、-10.1Dから-15.0D以下の最強度近視、屈折度が-15.1D以上の極度近視。以上の5種類に分類されます。

 

自分が強度近視かどうかは、コンタクトレンズの度数を見ればわかります。日本で市販されているコンタクトレンズはほとんどが度数が0.5刻みで販売されていますので、-6.5以上の度数を使っている人は飛蚊症や網膜剥離になりやすい強度近視ということになります。視力でいうと0.1以下の人が該当します。新聞の文字が紙面を目の前10センチ程度まで近づけないと見えない人が強度近視です。度数が強い人は、強度近視からしだいに病的近視に変化し、眼病や失明の原因にもなることがあるため注意が必要です。

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