みなさんは会社やアルバイト先などの職場で緊張することがありますか?なおちゃんは緊張を強いられる職場を避け続けてタクシー運転手になったのですが、それでもやはりお客様を乗せるとドキドキしてしまいます。
そんなときに、リーゼやスルピリドなどの精神安定剤と一緒に、インデラル錠というあがり症に効果がある薬を飲むと気分が本当に落ち着くんです。このインデラルという薬はオオサカ堂などの個人輸入で購入することができますが、製造元や輸入元の国によってかなり値段が変わってきます。
安いところだと高い個人輸入のサイトの半分ぐらいの価格で購入できてしまいます。ドラッグストアや薬局では市販されていないので、インターネットの通販で探す必要があります。
いつでも通販で購入できて、あがり症に効果があるこのインデラル錠、デパスと同じぐらい効果があったという口コミもありますが、本当のところどうなのでしょうか?実際に使用しているあがり症のなおちゃんが詳しく解説したいと思います!
インデラル錠の効果と副作用
インデラル錠の主成分はプロプラノロール塩酸塩(propranolol)で、1960年代から使用されている実績のあるβ遮断薬(beta blocker)です。プロプラノロール塩酸塩は不安障害や血管腫の治療薬としても用いられています。
β遮断薬は血圧を低下させると同時に脈拍数を下げる効果があります。成人の正常な脈拍数は1分間に約65回程度ですので、時計を見ながら脈を測って1秒間に1回以上の早さで脈拍があれば頻脈の可能性がありますので、インデラルを飲んだ方がいいかもしれません。緊張しているときに正常値を超えて心拍数が多いと、余計にドキドキする原因になるからです。
人間が緊張や興奮するときには、交感神経系が作用しています。ノルアドレナリン(noradrenaline)というストレスを司るホルモンがβ受容体に結合することで脈拍数が増加します。βブロッカーと呼ばれる薬は、このβ受容体に先にくっついてしまうことでノルアドレナリンとの結合を阻害する働きをします。
インデラル錠の効果は緊張やあがり症だけにとどまらず、偏頭痛の治療薬にもなります。また、高血圧症や狭心症、期外収縮(心臓の脈動の乱れ)、不整脈、心不全、心房細動の予防、片頭痛、手足の震え、アカシジア(akathisia)にも効果があります。アカシジアという病気は、なんとなくそわそわしたり、イライラが原因となってじっとしてられない状態のことをいいます。
メリットだらけのβ遮断薬のように聞こえますが、実際には副作用もあります。特に徐脈です。徐脈とはスポーツ選手でもないのに脈拍数が1分間に50回以下になってしまうような状態のことを指します。つまりインデラルの副作用で脈拍数が下がりすぎてしまうことがあるのです。
このような状態になったらすぐに服用を中止して、医師に相談しましょう。怒られるかもしれないなんて思わずに、正直に、個人輸入の通販でインデラルを購入しましたと伝えましょう。
軽い副作用としては、だるさやめまいが報告されています。重大な副作用はほとんどありませんが、心不全、動悸、房室ブロック、低血圧、悪夢、離脱症状などがあります。毎日3回服用していて、減薬せずにいきなり使用を中止すると、高血圧症などの離脱症候群という症状があらわれることがあります。
飲み方と量
肝心のインデラルの飲み方なんですが、頓服として必要に応じて緊張しそうなときに前もって飲む飲み方と、あがり症の人のように、毎食後、朝・昼・晩の3回飲むという飲み方があります。緊張しそうなタイミングの30分前から1時間前には飲んでおくようにしましょう。
味は非常に苦いので、水やお茶、ぬるま湯などと一緒に飲みましょう。飲んでいるところを職場の同僚や上司、友達などに見られたくないときは、トイレに行ってお手洗いの水を手ですくって飲んでしまいましょう。なおちゃんはこの飲み方でしのいでいます。ペットボトルをトイレに持っていったらなんか不審ですからね。
それか、人前で飲まなければならないときは、胃薬ですとでも言っておきましょう。普段から胃が荒れやすいんですと言っておけば完璧ですね。
量に関しては、大人は1日30mgから服用を始めて、効果が実感できなければ60mg、90mgと量を増やしていきます。なおちゃんも国が制作したホームページ「独立行政法人医薬品医療機器総合機構」などの情報をもとにインデラルの飲み方と量を決めていたのですが、いまいち効果が実感できなかったので、個人輸入の通販で1回40mgの錠剤を購入しています。
つまり、1日に飲む量は120mgですね。ちなみに、通販のサイトを確認したところ、以前は販売していたインデラル錠10mgが販売中止になってしまっていました。あまり需要がなかったのでしょうか。40mgの錠剤を飲むと、どんなに心拍数が多くてドキドキしていても落ち着いて緊張がほぐれますし、はっきりと脈拍数が少なくなっているのが分かります。といっても、1分間の脈拍数が100程度から正常値の65ぐらいまで下がる程度なので正常な効き目です。
また、翌日、重要なイベントがあって緊張して眠れないとき、寝付きが悪いときにインデラルを飲むとぐっすりと眠れるようになります。精神安定剤であるデパスと相性の悪い方はリーゼと一緒にぜひ試してみて下さい。
作用が似ているお薬
心臓の脈拍数を抑える以外にも、あがり症に有効なお薬が市販されています。例えば小林製薬のイララックです。イララックはカプセル状のお薬で、中には有効成分としてカノコソウエキスやホップエキスなどの漢方薬が入っています。
生薬エキスがドキドキ感をしずめてくれるので、プロプラノロール塩酸塩と少し似た効果が期待できます。ホームページにも、興奮や緊張の鎮静に効果があると記載されています。
インデラルのジェネリックであるプロプラノロールをなおちゃんは毎回通販で購入しているのですが、価格は40mgで50錠入り、6箱で7800円です。つまり1錠あたりの値段に換算すると、26円となります。保険適用でなくても激安ですね。
イララックは20カプセルで約1000円なので、1カプセルあたり50円と通販のプロプラノロールと比較すると少し高いですが、国内の製薬会社の製品なので安心して購入できますね。
佐藤製薬のパンセダンというお薬もあがり症にオススメです。イララックと同じくパンセダンも漢方薬なので離脱症状や副作用もほぼ心配しなくてよいので、ローリスクといえます。パッシフローラエキスやセイヨウヤドリギエキスが含まれており、倦怠感、イライラ感、緊張をほぐす効果があります。
24錠入りで約1000円ですので値段はイララックとほぼ同じです。これらのお薬は服用してから約1時間程度で効き目があらわれ始め、7時間程度持続します。口コミがなかったので、なおちゃんが実際に試してみたところ、確かにお客様の前でも緊張せずに喋ることができました。薬局で市販されているので、手軽に購入できます。
ただ、飲み続けるとなると意外と出費がかさみますし、何よりインデラルより効果が弱いので、緊張を治したい方は個人輸入の通販をご検討下さい。
救心製薬のノイホスロールも、試験や会議での緊張に効果があります。茯苓、桂皮、大棗、甘草という生薬のエキスが含まれています。入学試験や定期試験、プレゼンなどであがってしまうのを予防することができます。イララックやパンセダンと同じく生薬で精神の不安をやわらげるお薬で、日頃のストレスを抑えることもできます。
また、子供でも服用が可能となっていて、顆粒剤となっています。緊張してしまって試験で本来の実力が出せないという子供は多いので、ノイホスロールを飲ませてあげれば失点を防げるかもしれませんね。副作用としては、発疹、皮膚のかゆみ、脱力感などがでることがあります。
このページでご紹介しているインデラルの強力版なのがアストラゼネカが開発したテノーミンというβ遮断薬です。効果は同じく、高血圧症の治療・予防と、狭心症、不整脈、あがり症の治療に用いられます。テノーミン錠は半減期が24時間と非常に長く、それだけ持続時間も長いので、1日に1タブレット飲むだけで十分です。これなら出勤前などに飲むだけでよいので重宝しますね。
ただし、飲み合わせには注意しましょう。高血圧を治療する薬、ジルチアゼムやベラパミルと一緒に服用すると心拍数が異常に低下してしまう徐脈になってしまう恐れがあります。また、鎮痛薬との併用すると降圧剤としての機能が弱まってしまう可能性があります。
脳卒中や心筋梗塞を予防する効果があるため、海外の臨床データでは結果的に寿命を延ばすことが確認されています。上記でご説明した心臓にあるβ1受容体を選択的に遮断することで、気管支への悪影響を低減したお薬です。副作用は、飲み始めの息苦しさ、むくみ、眠気、低血圧などです。
テノーミン錠25mgは残念ながら製造中止になってしまいましたが、テノーミン錠50mgの56錠入りなら海外サプリメントを個人輸入しているOMSという通販会社で購入できます。タブレットを半分に割ることができる道具も販売されているので、25mgとして服用したい方は購入をご検討されてみてはいかがでしょうか。
値段は56錠入りで4,456円なので、1錠あたり79.5円です。病院に行って保険適用のジェネリックを処方してもらった方が格段に安いですね。ちなみにタイからの個人輸入ですが、送料は無料です。
テノーミンは薬価が高く、他のβ遮断薬と比較するとお薬代が高くなってしまいますが、テノーミン錠のジェネリックであるアテノロール錠50mg(サワイ)が薬価が低くオススメです。テノーミンの薬価は1錠85円であるのに対して、アテノロール錠はなんと5.9円しかかかりません。
緊張をほぐすという意味で効き目が強い、デパスとレキソタンという抗不安薬もご紹介しておきます。デパス(エチゾラム:Etizolam)は、ベンゾジアゼピン受容体に作用して神経をリラックスさせる抗不安薬です。依存性や離脱症状がありますが、不安感をとったり、パニック障害を改善することができます。
また、更年期障害、不眠症、双極性障害(Bipolar disorder:躁鬱病)にも効果があります。レキソタン錠(ブロマゼパム)は1977年から発売されている強めの精神安定剤で、デパスと同じくベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。極度のあがり症でインデラルも効かないという方は、こういった抗不安薬もご検討してみてはいかがでしょうか。