健康

モートン病の症状と簡単な治療法!テーピングとインソールについて

ハイヒールや自分に合わない靴を履き続けていると足が痛くなりますよね。でもずっと治らない、もしくは激痛が走る場合はモートン病かもしれませんよ?モートン病とは、足の中指と薬指、もしくは中指と人差し指の間にある神経が圧迫されて現れる様々な神経の症状のことをいいます。(他の指の間が患部となることもあります。)実際に痛む箇所は筋肉や骨ではなく、モートン神経腫(Morton’s Neuroma)であることが多いです。

1876年にトーマス・G・モルトン(Thomas G. Morton)という人が初めて発見した病気であることから、モルトン病とも呼びます。英語での発音がモートンとモルトンの中間の発音になるため、日本語では2通りの呼び方があります。患者の9割以上が女性であり、特に中年での発病が多いとされています。

 

症状とティネルサイン

モートン病の症状は、足の指のしびれ、ジンジン・ズキズキとした痛み(疼痛)です。靭帯のそばにある神経が刺激されている場合は激痛となります。人によってはひざのあたりまで痛むことがあります。また、知覚障害が発生して感覚がなくなるケースや、ほぼ完全に麻痺してしまうケースもあります。神経腫ができた部位は腫れることがほとんどです。靴を履くと足が痛むというのがモートン病の症状として最も多いです。

また、つま先立ちをしたり、指を反らせたりすると痛むというのも典型的な症状です。診断として、痛みやしびれのある箇所を軽く叩くと、つま先に向かう神経支配領域に疼痛(とうつう)を感じるティネルサイン(Tinel Sign)が有効です。初期症状としては、上記のようなしびれや痛みの軽いもの、または歩くたびに感じる足の違和感などです。特に、朝に起床してから足を使って動き出すときに痛みがでやすい傾向があります。ちなみに、モートン病の症状は手には現れませんので、手がしびれるなどしたら別の病気の疑いがあります。

原因は履いている靴にある

原因は、外反母趾や扁平足、開帳足であることが多いですが、浮指、神経腫、ガングリオンが原因になっていることもあります。これらの病気のもととなるのが、ハイヒールやパンプスといったかかとの高い靴の使用です。不適切な靴を履くことで足の一部に過度な負担がかかり、滑液包というクッションの役割をする部位が炎症を起こし、指神経が刺激されてしまいます。

 

治療法

モートン病の治療には、過回内(かかいない)の矯正が有効とされています。過回内とは、本来正常であるはずの足のアーチ構造が何らかの原因によって異常をきたし、内側縦アーチが押しつぶされたり、体重がかかる場所が体の内側にずれたりする病気のことです。治療にはいくつかの方法がありますが、一番簡単で自分でもできるのが、適切な靴を履くことです。具体的には、ハイヒールをやめてスニーカーを履くということになります。

また、ステロイド注射も有効です。ステロイド注射は抗炎症作用のほか、痛みをやわらげる効果があります。しかしこれは対症療法にすぎません。そこで、矯正用のインソールの着用をオススメしますモートン病を治療する専用のインソールというのが発売されていますので、自分の足の形にあったものを選び、着用するようにしましょう。

 

さらに、足裏のテーピングでアーチ構造の矯正を行いましょう。テーピングの巻き方は簡単で、親指と小指を足の裏側で近づけるように巻きます。場合によってはサポーターも着用する治療法も試します。しっかりテーピングを続けて矯正がうまくいけばマラソンをしても大丈夫です。

手術になる場合とその費用

さて、これらの治し方を試しても治らなかった場合は、手術の適用となります。神経腫の切除、またはガングリオンの摘出となります。入院となりますが、退院は早くて翌日、入院期間は長くても2週間以内となる場合がほとんどです。手術の費用は保険適用となるので2〜3万円、入院の費用は20万円以内が目安となります。専門医がいる病院もありますので、検索して納得のいくところを探しましょう。オススメは、順天堂大学医学部附属練馬病院です

 

手術方法

手術方法は主に3通りあり、神経腫切除術、神経剥離術、深横中足靱帯の切除のいずれかが適応となります。神経腫切除術は、痛みの原因となっている仮性神経腫を切り取ります。神経剥離術は、周囲の組織と癒着している神経を切り離す(神経ブロックといいます)手術方法です。深横中足靱帯の切除とは、深横中足靱帯という足の神経を圧迫する可能性のある靭帯を切離する手術です。

後遺症が残る確率

モートン病の手術をした人のブログを見るとわかりますが、ほとんどの人が重い後遺症なく治癒しています。しかしながら、手術の実績の現実は、ほぼ完治する人が80%、さらに悪化するか変わらない人が20%といったところです。完治する人は少数で、手術をしても痛みやしびれが完全にとれるわけではなく、「かなり改善する」というのが本当のところです。手術後に多少の違和感が残る可能性はありますが、これを後遺症と呼ぶかどうかは微妙なところです。

 

自分でできるリハビリ

モートン病のリハビリにはタオルギャザリングが有効です。これは、タオル1枚あれば自宅でもどこでも、一人でできるリハビリです。タオルギャザリングのやり方は簡単で、まずイスに座って、足の裏にタオルを敷きます。そして足の指全体を使って手前に引き寄せることを繰り返すのです。たったこれだけでリハビリになります。時間の目安は、1日につき15分から30分程度が良いでしょう。裸足で行うと効果的です。

タオルギャザリングを毎日していると、だんだんと足のアーチ構造が元に戻ってきて、痛みなどの症状がやわらいできます。また、お風呂で体全体を温めながら足をマッサージしたりもむと血行が改善します。もみかたは腫れている部分や痛みがある患部を中心にやさしくもむようにします。モルトン病に罹患していると少しの刺激でも神経が痛みを感じるようになってしまっていますので、もみかたに注意しましょう。

 

足底板で治す

リハビリをして自力で治せなかった方は、専門医のいる病院やクリニックに行って、足底板という靴の中敷きを作ってもらいましょう。足底板はモルトン病の治療に適したオーダーメイドのインソールのようなもので、必ず足の形の採型と出来上がったあとの試用を行います。ぴったりフィットしているかどうかチェックするためです。足底板は土踏まずの部分にサポーターがあり、少し膨らんでいて、自然とアーチの形を維持できるようになっています。足底板を靴に装着するとしびれがとれて、足の形を矯正することができるようになっています。

それでは、ここからはモートン病を理解するにあたって必要になる医療用語をいくつか解説していきます。聞き慣れない病名も出てくると思いますが、簡単に説明しますので、覚えてから病院に行くと医師の話が分かりやすくなります。

 

足底筋膜炎または足底腱膜炎とは、足の裏側に薄く張っている足底筋膜という筋肉に炎症が発生して、痛みを引き起こす病気です。足底腱鞘炎とも呼ばれます。老化にともなって現れる病気の一つですが、発病しても数週間から3年程度の間に自然治癒してしまいます

足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん:tarsal tunnel syndrome)とは、ふくらはぎから足の裏まで通っている後脛骨神経の近くの組織が何らかの原因で損傷したり、炎症を起こしたり、圧迫されて引き起こされる疾患のことを指します。原因は、骨折やガングリオン、腱鞘炎であることがほとんどです。

 

外反母趾

親指が人差し指の方向に曲がってしまう外反母趾にはいくつかの種類が存在します。仮骨性外反母趾は、かかとが高くなるような靴を履いていると母趾球部に衝撃が繰り返され、仮骨が形成されてぐっと親指が曲がっているように見えるタイプです。靭帯性外反母趾は、横中足靭帯が緩くなってしまうことが原因となって発病します。混合性外反母趾は仮骨性外反母趾と靭帯性外反母趾が併発している状態です。

そしてハンマートウ性外反母趾や病変性外反母趾は先天的な要因(指が長すぎるなど)やへバーデン結節、ケガなどが原因となっているため、手術をしても完治しにくいのが現状です。手術の成功率そのものが低く、再発する確率が高いです。いずれの種類の外反母趾もモートン病の原因となります。可逆期であれば自然治癒する可能性がありますが、拘縮期に進行するともう自然には元に戻らず、進行期になると放置しておくとどんどん悪化してしまいます。

扁平足

土踏まずがなくなり、足の重心が体の内側にずれてしまって、後ろから見ると斜めになってしまっている状態を扁平足といいます。踵骨が外反しているため、足に負担がかかりやすく歩行のたびに疲れを感じてしまいます。体のバランスが崩れるため、症状として腰痛や肩こりが現れます。また、足の裏の血行が悪化するため、むくみが現れたり、冷え性になったりもします。

 

扁平足もアーチ構造を崩す要因になりますので、モートン病になる原因です。足の形に合わない靴を履き続けたり、X脚を放置しておくことはよくありません。前述のタオルギャザーをしたり、かかと上げ体操をしたり、アキレス腱のストレッチをすることで改善が期待できます。

開帳足

足の指の付け根あたりにある靭帯が緩み、横アーチが崩れて平らになってしまっている状態のことを開帳足といいます。開帳足になってしまうと、足を地面や床に踏みつけたときにバネの役割をするものがなくなってしまうため、衝撃が直に関節のあたりに伝わり、変なところにタコやマメができてしまいます。症状としては、30分以上続けて歩くと人差し指か中指の付け根あたりが痛くなったり、タコまたはマメができます開帳足が悪化すると外反母趾になりやすいです。

 

浮指

力を抜いた状態で足裏を地面や床に着けたとき、指が浮いてしまう病気のことを浮指といいます。足裏にかかる体重は土踏まず以外の部分に分散されていることが理想的とされていますが、浮指になっている人はかかとの方に重心がずれてしまい、拇趾球や小趾球にも体重が余計に乗ってしまっています。

-健康

関連記事

大腸がんの初期症状は細い便とおなら!原因は食事にあった!

まず最初に書いておかなければならないことは、大腸ガンの初期症状というのはほとんどのケースでないということです。大腸のなかでも肛門に最も近い直腸なら、画像のような血便が出たり、痔のような症状が出るケース …

くも膜下出血の前兆は首の痛みと頭痛!後遺症と死亡率は?

いきなり頭に激痛が走ったかと思うと、突然死してしまう・・・。そんな怖い病気であるくも膜下出血には前兆として首の痛みが発生することがあります。首から頭に続く大動脈は脳底部で分かれ目にさしかかりますが、こ …

ものもらいの原因と効く目薬は?治し方とうつる可能性について

寝て起きて鏡を見たら目の上のまぶたまたは下まぶたが画像のように腫れていた・・・こんなご経験、皆さん一度はあるのではないでしょうか?そうです、ものもらいです。ものもらいは医療用語では麦粒腫(ばくりゅうし …

心筋梗塞の前兆をチェックしよう!左肩の痛みは放散痛?

日本人が罹患して死亡してしまう可能性が高い病気を三大疾病といいますが、その中に心筋梗塞も入っています。三大疾病とは、がん(悪性腫瘍)、急性心筋梗塞、脳卒中のことで、日本人の死因のなんと55%も占めてい …

インデラル錠はあがり症に効果がある?通販で購入できる!

みなさんは会社やアルバイト先などの職場で緊張することがありますか?なおちゃんは緊張を強いられる職場を避け続けてタクシー運転手になったのですが、それでもやはりお客様を乗せるとドキドキしてしまいます。 そ …