健康

ものもらいの原因と効く目薬は?治し方とうつる可能性について

寝て起きて鏡を見たら目の上のまぶたまたは下まぶたが画像のように腫れていた・・・こんなご経験、皆さん一度はあるのではないでしょうか?そうです、ものもらいです。ものもらいは医療用語では麦粒腫(ばくりゅうしゅ:Stye)といいます。また、この呼び方は関東などに限ったもので、大阪ではめばちこ、京都ではめぼ、北海道ではめっぱというように地域によって異なるんです

麦粒腫はマイボーム腺または脂腺(目が乾燥しないように出る分泌物の出口)に雑菌が入って急性化膿性炎症を起こしたものです。皮脂腺の一つであるマイボーム腺に発生するものを内麦粒腫、まつ毛の根元が炎症になったものを外麦粒腫といいます

 

霰粒腫(さんりゅうしゅ:Chalazion)は麦粒腫と非常に見かけが似ていて間違われやすいのですが、麦粒腫とは違って細菌感染が原因となって腫れたりしません。痛みやかゆみはありませんが、自然治癒させるには長い日数がかかる場合があります。霰粒腫の内容物は体内の分泌物、主に脂肪です。一般的にはものもらいというと麦粒腫のことを指しますが、医師によっては霰粒腫も含める場合もあります。

はやり目とは

ちなみに、麦粒腫や霰粒腫とちょっと見た目が似ている目の病気に、はやり目というものがあります。はやり目とは流行性角結膜炎のことで、アデノウイルス(風邪症候群の原因)に感染して起こる結膜炎です。ものもらいはうつることはありませんが、はやり目はうつります。症状は、白目(結膜といいます)の充血、大量の目やに、目がゴロゴロする感じなどです。目に異物感を感じている場合は黒目に傷がついている可能性があります

 

また、まぶたの裏にブツブツとした小さなできものができることがあります。潜伏期間は1週間から2週間です。はやり目には抗生剤は効かないので、治るまでの10日間前後の期間は休息をしっかりとるようにしましょう。学校感染症の第三種に指定されていますので、お医者さんに感染の可能性がなくなったと判断されるまで学校には出席できません。

眼瞼炎かも?

ものもらいに似ている病気に眼瞼炎(がんけんえん)というものがあります。症状は目の腫れですが、炎症を起こした部位によって呼び方が変わります。まつげの根元なら眼瞼縁炎、まぶたなら眼瞼皮膚炎、目尻なら眼角眼瞼炎といいます。まつげの根元の眼瞼炎だと、原因は細菌かウイルス、または皮脂(Sebum)の分泌過剰です。眼瞼皮膚炎と眼角眼瞼炎の原因は薬や化粧品へのアレルギー反応です。眼瞼炎の治療は、化膿性なら抗生物質または抗ウイルス薬を使用します。脂漏性の炎症の場合は、ステロイド剤を含む点眼薬(目薬のことです)または軟膏で治療します。

今回はものもらい(めばちこ)の原因や治す方法について調べました。

ものもらいの原因

ものもらいの原因は、前述の通り、麦粒腫なら雑菌、霰粒腫なら分泌物(脂肪)です。外麦粒腫はツァイス腺またはモル腺で細菌感染が発生しています。1週間もすれば自然治癒して膿も出て治ることがほとんどです。内麦粒腫はマイボーム腺に雑菌が入り込んでいる状態で、炎症を起こしている場所がまぶたの裏側であるため、気付きにくく、悪化しやすいのが特徴です。

 

また、自然治癒せずに膿がたまったままであることが多いため、早めに眼科で治療することをおすすめします。目が痛い場合は内麦粒腫であることがほとんどです。霰粒腫はマイボーム腺が詰まってしまうことで起こります。詰まる原因としては、皮脂分泌の機能が衰えていたり、化粧(アイメイク)をすることでマイボーム腺を詰まらせてしまったりすることです。こうなるとまぶたの内側に写真のようなしこりが発生します。

症状としては、腫れているのに赤くならない、痛みがないといったものです。自然治癒することもありますが、放置しておくと雑菌(ブドウ球菌)に感染して急性化膿性霰粒腫となり、手術となる可能性があります。急性化膿性霰粒腫の症状は、まぶたのしこり、白目の充血、目の異物感、痛み(目が痛い)、大量の目やにです。

 

治す方法

ものもらいを治す方法は、抗菌薬が含まれている目薬を1日に何回も点眼することです。こうすることで、雑菌の繁殖を抑えて早く治すことができます。症状に合わせて、薬局の薬剤師に相談して、ベストな市販の目薬を選んでもらいましょう。もちろん自然治癒するので放置していても問題ないケースもありますが、早く治したい場合は病院の眼科で診察を受けて、クラビット点眼薬という目薬を処方してもらいましょう。

クラビット点眼薬は有名なニューキノロン系抗菌点眼薬の一つで、結膜炎、眼瞼炎、角膜炎なども治療することができます。このお薬は、原因となる細菌のDNAの複製を阻害することで殺菌の効果を発揮します。ドラッグストアで購入できる市販の目薬よりも早く治すことができます。なおちゃんの経験上、眼科で処方された目薬をさすのがベストな治し方です。副作用はほとんど報告されていませんが、稀に目のかゆみやじんましん、目を刺激された感じなどの副作用が出ることがあります。

 

コンタクトと眼帯はつけない

ちなみに、ものもらいになったときにコンタクトはしない方がよいです。なぜかというと、ものもらいというのは黄色ブドウ球菌という最近が原因となって腫れや炎症を引き起こしているので、コンタクトと目の間の隙間が黄色ブドウ球菌が繁殖する温床になってしまうからです。コンタクトレンズと目の間は涙や分泌物が存在していますが、ここで細菌が繁殖してしまうのです。

ですので、写真のように上まぶたや下まぶたが腫れてるなあ・・・と鏡を見て気付いたときは、メガネにしておきましょう。こんなときのために、外出用にレンズの度の少し強めのメガネを用意しておくと安心ですね。コンタクトしたい場合でも数日の我慢です。いつから装着してもいいかというと、目安は1〜2週間後からです。ただし、これは完全に膿が出ていて炎症もなくなっている場合の目安です。念のために眼科に行って診察してもらうとよいでしょう。ワンデーなら毎日使って捨てるので、衛生的でオススメです。

また、ものもらいのときに眼帯をつける人もいますが、これもオススメできません。上まぶたや下まぶたが出っ張って恥ずかしいという方もいますし、早く治りそうだからという理由で眼帯をつける人もいるようです。しかし、眼帯をつけてしまうと目のまわりの湿度が上がり、細菌が増殖しやすい環境になってしまうのです。治療のために眼帯をつけると逆効果になってしまいますので、上記の通り、コンタクトレンズは外して、眼帯もつけないようにしましょう

 

接客が仕事の場合、何かのうつる病気にかかっているのかとお客様に思われてしまうこともありますので、この点からもオススメできません。ものもらいはうつることはありませんので、目をこすった手でエスカレーターのつかまる部分を触っても、電車のつり革を握っても問題ありません。

早く治す方法

早く治すためには、免疫力を向上させることが効果的です。日常的に受けるストレスは免疫力を低下させ、常在菌に感染してしまう原因になります。運動をするなどしてストレスの発散をするとよいです。また、疲れも原因菌に対する抵抗力を低下させてしまう要因になります。

 

早く治すためには、ストレスを避けて、疲れを癒すために十分な睡眠時間を確保することが大切です。さらに目頭がかゆいからといって、手で何度もこすったりするのはやめましょう。黄色ブドウ球菌が粘膜から侵入してものもらいの原因となります。特に子供はこのパターンで発病することが多いので、注意してあげましょう。

一日で治す方法はありません

たまにめばちこを1日で治す方法がないかと質問されるのですが、これはさすがに難しいです。腫れと炎症を抑えるフルメトロン点眼液という薬を医師に処方してもらったうえで、クラビット点眼薬を使い、さらにビタミン剤を飲んで免疫力を上げるのがベストな治療法です。下まぶたも上まぶたも治す期間は1週間程度は必要になります。

 

自力で早く治すには、抗菌剤が含まれている市販の目薬を薬局で購入し、薬剤師にフルメトロン点眼液のような炎症を抑える薬がないか相談するのがよいです。充血用やコンタクト用など普段使うための目薬以外に、ものもらい専用の使い切りタイプの目薬というのが何種類も発売されていますので、必ず薬局で確認して下さい。値段は意外と安くて1000円もしません。安いものだと600円前後から購入できます。効くと口コミの商品をインターネットで検索しておくとよいですね。

ものもらいを治す食べ物

ちなみに、ものもらいを治す食べ物というのがありまして、それはブルーベリー、レバー、ホウレン草、豚肉、たまごなどです。これらの食べ物はアントシアニンやビタミンA、ビタミンB、ビタミンCをたくさん摂取することができます。ビタミンは目の粘膜を保護したり、新陳代謝を早めて回復を早める効果があります。冷やすのも効果があります。めばちこになって3日以内なら炎症や腫れを抑えるために冷やすと良いです。しかし4日目以降になった場合は、今度は温めた方がよいです。なぜかというと、膿が排出されたあとは血流を促進させたほうが早く治るからです。

 

治らないとき

なかなか治らないからといって、自分で爪で潰す人がいますが、これは絶対に避けましょう。針で刺して膿を出すのもやめましょう。下手に潰すと悪化して急性化膿性霰粒腫になったり、手術で切開することになってしまいます。なかなか治らない場合は、病院に行けば飲み薬を処方してくれます。この場合の飲み薬は抗生物質です。ものもらいに効く市販薬で軟膏というと、ステロイド剤が配合されているクリームになります。この軟膏は子供にも使えますが、目の中に入らないように塗ってあげましょう。

うつる可能性はある?

ものもらいがうつる可能性は、前述の通りゼロに近いですが、免疫力の低い赤ちゃんは手で目をひっかいたりこすったりしないように注意して見ててあげましょう。プールでもうつることはありませんので、安心して子供をスイミングスクールや学校の水泳の授業に出してあげましょう。もちろんお風呂でうつることもありません

 

初期症状はあるのか?

ものもらいの症状は写真を見ていただければ分かるとおり一目瞭然なのですが、それでは初期症状はどんなものでしょうか。麦粒腫の初期症状はまつげの根元が少し赤く腫れてわずかなかゆみを感じます。霰粒腫の場合は、まぶたの裏側にわずかなしこり、違和感を感じます。これがめばちこの自覚症状です。

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