健康

胃腸風邪の潜伏期間の症状とは?吐き気と下痢の治し方

なおちゃんは海外に滞在していた頃、子供からうつる胃腸風邪をもらってしまい大変な思いをしました。井戸水は飲まないなど食事には気をつけていたので、食中毒ではないとすぐにわかりました。胃腸風邪の症状は、下痢と吐き気、それに胃痛でした。子供の症状は熱なしで嘔吐だけです。子供の胃腸風邪の症状とほぼ同じだったので、同じウイルスに感染したのでしょう。子供が風邪のような状態になってしばらくしてもうつらなかったし熱もなかったので油断していましたが、既に感染していて潜伏期間だったのです。

なおちゃんが滞在していた国の薬は全然効果がないものばかりだったので、病院に行かずに薬も飲まず、日本から持ってきたビタミン剤だけで治しました。結果的にこの治し方が最善の治療だったと後から分かりました。胃腸風邪に感染していた期間は1週間程度でしたが、実際に下痢や吐き気などの症状が出ていたのは最初の1日間だけでした。

 

胃腸風邪になったときの食べ物として、一番良いのはおかゆでした。なおちゃんは嘔吐を伴う胃腸炎や急性胃腸炎に何度も感染していたので、吐いた直後は何も食べずに絶食するのが良いという知識はありました。ですので、トイレに駆け込んで下痢と嘔吐を済ませた後は水も飲まない完全な絶食を10時間続けました。辛いですが、こうしないと食べた食事の中身が逆流してきてしまうんです。その後、水やお茶を少し飲んだりして20時間経過したころから少しずつおかゆを食べました。食べ物を食べた後にビタミン剤は欠かさず飲みます。これがなおちゃん流の治療です。

胃腸風邪の原因は、ウイルスや細菌です。ノロウイルスもそうで、風邪に似たような吐き気と下痢という症状が出ます。感染性胃腸炎に罹患すると、大人も子供も水様便が止まらないという状態になり、原因や治療の方法もわからないままただ耐えるというケースが多いです。

 

胃腸風邪とは?

最近よく聞くようになった胃腸風邪とは、感染性胃腸炎の俗称ですウイルス性の場合は冬に感染する人が非常に多く、夏はあまりいません。逆に、細菌性の場合は夏に罹患する人が多いという特徴があります。感染性胃腸炎は感染性腸炎とも呼ばれており、腹痛や発熱、血便といった症状が出るのが特徴で、ウイルス性の場合は抗生剤の点滴が効きません。感染性胃腸炎になったとき、学校が出席停止になるか、会社が出勤停止になるかどうかはケースバイケースになります。

というのも、学校感染症の第三種に指定されており、学校や会社ごとに届け出で済んでしまうか、出席停止の期間が設けられるかの対応が異なるからです。いずれにしても、子供の学校または会社への報告は必要になります。感染性胃腸炎はウイルス性胃腸炎と細菌性胃腸炎の2種類があり、このうち細菌性胃腸炎については抗生剤の投与が有効な場合がありますが、ウイルス性胃腸炎は特効薬が無いため、解熱剤や整腸剤の処方など対症療法になります。

 

胃腸風邪で仕方なく仕事を休む場合は、2日から7日が目安となります。うつる病気ですので、完治するまでは原則として子供を保育園や学校に登校させないようにしましょう。熱がある期間というのはウイルスや細菌によって違いがありますが、目安として5日以内で平熱に戻ることが多いです。

熱なしの胃腸風邪の場合はまだ軽症な方ですが、子供の熱が下がらない場合は大人と同じく5日程度の回復期間をみておきましょう。風邪と似たような症状でいつまで熱が続くのかと思いますが、薬を飲まなくても案外早く平熱に戻ります。薬は頭痛がすれば頭痛薬を服用し、熱があればロキソニンなどの解熱剤を使用することになります。熱はない、または下痢だけというケースもあります。

胃腸風邪の下痢はいつまで続くのかという質問を頂くことがあります。これは原因となるウイルスによりますが、2日から3日程度がほとんどです。特に1日目と2日目の便は水のようにシャーッと出ますので驚くかもしれませんが、この症状が感染性胃腸炎の特徴です。

 

そして下痢の治し方を探すのはあまり意味のないことで、実は下痢止めを飲んでしまうことで症状が長引いてしまうので注意しましょう。子供の下痢が止まらない、治らないというのは体の正常な防御反応で、原因となっているウイルスを含んだ便や胃腸の内容物をなるべく早く体外に排出させようとしているのです。なかなか治らないなあと思っても、1週間もすればおさまりますので、下痢止めや吐き気止めは飲まないようにしましょう。

 

下痢の色は普段と同じ焦げ茶色のことがほとんどだと思いますが、ロタウイルス(Rotavirus)に感染すると白色便性下痢症と呼ばれるように下痢の色が白っぽくなります。これはロタウイルスが肝臓に悪影響を与えるのと同時に、長引く水様便に対して胆汁の生成が間に合わなくなるためです。

後ほど詳しく解説しますが、胃腸風邪の潜伏期間は子供も大人も同じで、短いと8時間程度、長いと10日にも及びます。この長い潜伏期間でもうつるのかというと、可能性は非常に低いです。空気感染、飛沫感染、接触感染など感染経路は多様ですが、原因となる細菌などが体外に排出されるようになってから、うつる可能性が高くなります。ですので、感染への対策は発症してからで問題ありません。外出も大丈夫です。数日間にも及ぶ潜伏期間における症状というのはほとんどありません。

 

なおちゃんの場合も「あれ?ちょっと体がだるいな?熱はないんだけど・・・。気のせいかな。」という感じでした。この期間に治すということを考えた人も多いと思いますが、なにせ症状がはっきり出ていないので判断が難しいし、病院で検査を受けるにも結果が出るころには完治してしまっているし、抗生物質(細菌性の場合に限る)しか特効薬がないので、発症していない期間に治すのは現実的ではありません。うつる期間はいつまででしょうか?これは発症してから約1週間から1ヶ月にも及びますので、これは注意が必要です。便や唾液の中にまだウイルスが潜んでいるのです。

家族と一緒に生活している方は、空気感染にも気をつけましょう。また、掃除されていない公衆トイレやコンビニのトイレの使用はなるべく避けた方が賢明です。乾燥した便から粒子が空気中に飛び散っていて、うつることがあるからです。ウイルスは乾燥に強いのです。コンビニのトイレはアルコールで消毒されているお店もありますが、見た目では分かりません。

 

感染性胃腸炎は赤ちゃんから大人に感染しますし、逆に家族など大人から赤ちゃんへもうつることがよくあります。対処としては、おむつや子供の便を触るときはAmazonや楽天で売っているビニール製の使い捨て手袋を使用する、マスクをつけて空気感染を予防する、感染者が触れた場所は次亜塩素酸ナトリウムが含まれている塩素系漂白剤を希釈して作った塩素系消毒剤を噴霧するなどの対処が有効です。

 

原因となるウイルス

ノロウイルス

ノロウイルスに感染すると、1日から2日間体内にウイルスが潜伏して力をつけた後、発症します。感染場所として最も多いのが飲食店で、次に旅館やホテル、次に職場となっています。感染経路は食事のほかに飛沫感染が多く、吐瀉物が乾燥して粒子となり、空気中を浮遊してそれを吸い込んでしまうケースも多いとされています。また、罹患した人との握手、つまり接触感染が原因となることもあります。ノロウイルスの症状は激しく、ゲーゲーと胃の中身が全て無くなるまで吐いたり、水のような透明な便が何度も出たりします。

ロタウイルス

子供や赤ちゃんがかかりやすいのがロタウイルス(Rotavirus)です。水っぽい下痢と38度前後の発熱が主な症状で、激しい胃腸炎になることが多く、患者の1割は入院となるほどです。うつったときの子供の症状は白い便が出ますので、素人でも簡単に診断をつけることができます。ロタウイルスは毎年1月から5月までが患者数のピークとなっていて、脳炎などの後遺症が残ることもあります。

 

アデノウイルス

咽頭結膜熱(プール熱)の原因となるのがアデノウイルスで、毎年夏になると患者数が激増するため、夏のインフルエンザとも言われています。プール熱になると頭痛と腹痛がするほか、目が充血して目やにが止まらなくなります。この夏風邪は学校感染症に指定されているため、治ったと医師が判断してから2日間は登校禁止の措置がとられます。

原因になる細菌

腸炎ビブリオ

グラム陰性桿菌に分類される腸炎ビブリオは好塩性で海水に生息しており、魚介類から感染します。特に世界的な食べ物となった刺身や刺身を食べたことが原因となって胃腸風邪になるケースが多いです。汚染された食品を加熱しても毒素は消えないため、食べると中毒になります。アジやイカなどありふれた魚が腸炎ビブリオによる食中毒の原因となっています。潜伏期間は8時間から24時間と短く、3日もすれば自然治癒するのが特徴です。

 

サルモネラ菌

サルモネラ(Salmonella)は人間の大腸や小腸に存在している常在菌の一つで、古い民家にいるネズミやどこにでもいるゴキブリ(北海道以外)、犬や猫などのペットが保菌しています。また、川に生息しているウナギも保菌しているため、釣りが好きな人は注意してください。さらに、牛や豚、鶏などの生肉や生卵からサルモネラ菌に感染する可能性もあるため、卵がけご飯を食べるときには卵の消費期限を必ずチェックしましょう。

カンピロバクター

カンピロバクター症を引き起こすカンピロバクター菌の種類は Campylobacter jejuni 及びCampylobacter coli で、汚い川などで遊ぶと感染する発展途上国では感染者が多い病気です。潜伏期間は2日から7日となっていて、長くても1週間以内に完治します。血便が出ることがあり、ごく稀に回復後にギランバレー症候群という病気になることがあります。

 

病原性大腸菌

O157が特に有名な病原性大腸菌の潜伏期間は3日から9日と比較的長く、溶血性尿毒症症候群を引き起こすと赤ちゃんや小児では死亡する例もあります。普通の菌は100万個以上のまとまった数が感染しないと発病には至らないのですが、O157は100個もあれば発病する感染力の非常に強い病原性大腸菌です。O157は生肉とレバーに潜んでいて、高級な肉でもちゃんと加熱していないレアの状態で食べるなどすると危ないです。血便が出るのが特徴です。

消化の良い食事

ただの風邪に限らず、胃腸風邪の場合も食事はいつからとったらよいのでしょうか?ベストなタイミングは、嘔吐が止まって10時間以上経過してからです。子どもの場合は大塚製薬のポカリスエットなどのスポーツドリンクを少量ずつ飲ませて水分補給をして、次にプリンやヨーグルトなど消化の良い食事をとらせます。いきなりご飯を食べさせると消化が良くないのでまた下痢を繰り返してしまう可能性があるため、バナナやスープに浸したパン、うどん、おかゆなどを食べさせましょう。食事のレシピは検索すればいくらでも出てくるので、上記に挙げた食材を使ったレシピを考えてあげましょう。

薬と治療について

ウイルスが原因となっている感染性胃腸炎に効果のある薬というのはありませんので、自然治癒を待つしかありません。病院に行っても、医師ができることは対症療法だけで、ビオフェルミンなどの整腸剤や自然治癒力を増強できるビタミン剤を処方するぐらいです。抗生物質は効かないですし、市販の薬を飲むと却ってウイルスを体外に排出する動きを妨げてしまうため良くありません。副作用で眠気が感じられたり、体にかゆみがでたりすることがあります。

 

病院で医者に処方された薬を飲むのは良いですが、子供に市販の薬を飲ませるのは避けましょう。例えば下痢止めを飲んでしまうといつまでもウイルスが腸の中にとどまってしまい、いつまでたっても症状がおさまらないということにもなりかねません。また、以前に病院でもらった抗生物質をとりあえず飲むというのもやめましょう。細菌以外には全く効果がありません。胃腸風邪は薬なしで治る病気ですので、ビオフェルミン錠剤とビタミン剤を飲んで自然に治るのを待ちましょう。

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